としと申します。
まずは下のグラフをご覧ください。
2019年の、男女別・年齢別の人口ピラミッドです。
年金受給者は、65歳から年金を受給するとして対象者は35,066,000人、人口比28.1%です。
労働力人口は、就労年齢を20~64歳とすれば対象者は68,411,000人、人口比54.8%になります。
もちろん、育児や家事等で働けない女性、失業者やフリーターの存在を考えると更に労働力人口は少くなります。
日本の人口は、今後30年で2,000万人以上減少するだろうといわれています。
つまり、人口が減りつつある中、少子高齢化で労働人口も増々減っていくのです。
石油でも掘り当てない限りこれからの経済発展は望めないということ。
2017年のデータでは、日本の一人当たりの名目GNI(国民総所得)は世界第22位でした。
もうこれは経済大国とは言えないレベルです。
現状では、年金受給者1人を労働者が2人で支えていることになります。
社会保障費は今後も増え続けていきます。
給与の目減りや年金の減額は避けられそうにありません。
そして、以前よりも増して「倹約」が大切な時代になります。
「倹約」とは、当たり前ですが無駄使いをせずに切り詰めることです。
つまり、「浪費」しないこと。
同じ意味で「節約」という言葉があります。
使い方もほぼ一緒ですが、ニュアンス的に
倹約=お金を使いすぎない
節約=お金や電気・水道等の資源を使いすぎない
になると思います。
どちらかといえば、「倹約」のほうがケチくさい感じがしますね。
本来、「倹」には「質素・つつましい」、「約」には「短く縮める」という意味があります。
贅沢しないで質素に暮らすことを推奨する言葉ですね。
しかし、江戸時代の三大改革で発令された「倹約令」のように強制されると息がつまります。
断捨離も悪くないですが、やはり必要な「もの」はあります。
自分にとって必要なもの、必要でないもののメリハリをしっかりつける感じがいいと思います。
洗い出せば無駄なものがたくさん出てくると思います。
必要かどうかはみんな価値観が違うので統一はできません。
でも、お金が稼ぎ難い世の中になっていくのは間違いないですからね。
なので、節約よりはキツめの、ちょっとユルイ倹約から始めませんか?
徐々にレベルを上げていけば良いと思います。
今日をがまんして明日に期待しても、うまくやらないといつの間にか歳とっちゃいます。
では、良い倹約をしてささやかな幸せをめざしましょう!