最近はインターネットの普及で世界的なテレビ離れが起きています。
それはテレビの視聴時間が世界一長いといわれている日本にとっても例外ではありません。
総務省のデータによれば、2013年の平日テレビ視聴時間の平均は168.3分、2017年は159.4分。
休日は2013年は225.4分、2017年は214.0分という結果になっています。
テレビ離れというわりには視聴時間が減ってないような、、、
数字だけみると思うより減っていないですが、年代別内訳をみるとテレビ離れの現実がよく分かります。
以下の表をご覧ください(平日利用時間平均 単位:分)
集計年度 | テレビ視聴 | 録画視聴 | ネット利用 | 新聞閲読 | ラジオ聴取 | |
10代 | 2013年 | 102.5 | 17.9 | 99.1 | 0.6 | 0.1 |
2017年 | 73.3 | 10.6 | 128.8 | 0.3 | 1.5 | |
20代 | 2013年 | 127.2 | 18.7 | 136.7 | 1.4 | 3.6 |
2017年 | 91.8 | 13.9 | 161.4 | 1.4 | 2.0 | |
30代 | 2013年 | 157.6 | 18.3 | 87.8 | 5.8 | 17.7 |
2017年 | 121.6 | 15.3 | 120.4 | 3.5 | 4.3 | |
40代 | 2013年 | 143.4 | 13.3 | 70.0 | 8.6 | 22.6 |
2017年 | 150.3 | 19.8 | 108.3 | 6.3 | 12.0 | |
50代 | 2013年 | 176.7 | 20.3 | 61.8 | 18.6 | 20.2 |
2017年 | 202.0 | 19.1 | 77.1 | 16.3 | 19.5 | |
60代 | 2013年 | 257.0 | 19.8 | 36.7 | 28.0 | 20.5 |
2017年 | 252.9 | 20.0 | 38.1 | 25.9 | 17.3 |
参考:総務省情報通信政策研究所「平成29年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」
次に、2013年と2017年のテレビ視聴時間とネット利用時間の増減を世代別に比較してみましょう。
テレビ視聴 | ネット利用 | |
10代 | -28.4% | +29.9% |
20代 | -27.8% | +18.0% |
30代 | -22.8% | +37.1% |
40代 | +4.6% | +54.7% |
50代 | +14.3% | +24.7% |
60代 | -1.5% | +3.8% |
この4年間に、10代~30代はテレビ視聴時間が大幅に減り、ネット利用時間が大幅に増えました。
40代、50代はテレビ視聴時間がやや増え、ネット利用時間も大幅に増えました。
そして我々60代はテレビ視聴時間もネット利用時間もほぼ変わらずという結果です。
つまり、60代はネットをあまり利用せずテレビばかり見ている人が多いということです。
もちろん他の世代より時間に余裕がある人が多いということも一因かも知れませんが、、、
しかし、最近のテレビってつまらないと思いませんか?
同じようなバラエティー番組ばかりで、ドラマも若者向けが多く共感できない。
結局、NHKやBSの映画・ドキュメンタリーばかり見ている人が多いような気がします。
テレビ離れの原因
・若者向けの番組が多い。(スポンサーが購買意欲の高い若年層をターゲットにしている)
・番組の質の低下。(視聴率低下によるスポンサーからの制作予算の減少)
・やらせやいじめなどの問題発覚によりテレビイメージの悪化。
・放送時間が決まっているから時間に縛られる。
・他におもしろいメディアがある。(インターネットを利用したYoutubeなどの無料動画サイトや定額動画配信サービス)
参考:Wikipedia
この記事はこんな方におすすめ
- テレビに代わる娯楽を求めている
- 最近流行の動画配信サービスをどんなものか試してみたい
- 低料金で、洋画や邦画、ドキュメンタリーをたくさん見たい
- 奥さんのために韓流ドラマが多い動画配信サービスを探している
- 大画面テレビで見るから画質の良い動画配信サービスはないか?
動画配信サービス(VOD)とは
最近よく耳にする動画配信サービスは、VOD(ビデオ・オン・デマンド)とも呼ばれています。
自分が見たいときに色々な映像作品を定額で見ることができるサービスです。
動画配信サービスはテレビ・パソコン・スマホ・タブレットなどの機器で視聴できます。
映像作品は海外・国内映画、海外・国内ドラマ、ドキュメンタリー、バラエティーなどがあり、もちろん韓流・華流ドラマも豊富にそろっています。
レンタルビデオ店と違うのは、新着のような課金される作品以外であれば定額で見放題というところ。
当たり前ですが借りに行ったり返しに行く手間もかからないです。
また、色々な機器に対応しているので非常に便利ですね。
『居間でテレビで見ていたけど疲れたからベッドで続きをスマホで見る』
なんて使い方もできます。
また、ひとつの契約で複数の機器が同時に使えるサービスなら更に便利なります。
『奥さんは居間で韓流ドラマを見て、あなたは自分の部屋のパソコンでアクション映画を別々に見る』
ようなことができます。
これは「複数アカウント」と呼ばれるもので、「アカウント」とは会員登録みたいなものです。
ひとつの契約で奥さんやお子さんたちも会員になることができ、それぞれの機器で楽しむことができます。
動画配信サービスに必要なもの
動画配信サービスはテレビ放送に代わる娯楽として現在急成長しています。
今後ますます身近になっていく動画配信サービスですが、視聴するには以下の環境が必要になります。
Wi-Fi環境
まず、自宅にインターネット回線があり、Wi-Fiの電波が飛んでいる環境が必要になります。
今あるスマホだけでもスマホのモバイル回線でVODは見ることはできます。
しかし動画配信はデータサイズが大きく、スマホの契約容量をすぐにオーバーして通信制限がかかってしまいます。
これでは快適に動画配信サービスを楽しむことはできませんね。
Wi-Fi環境はこれから、、、という人はコチラ
≫60代におすすめの光回線|インターネット環境を・・・
視聴する機器
Wi-Fi環境があれば、すぐにWi-Fi対応機器で動画配信サービスを楽しむことができます。
インターネットに対応したスマートテレビなら、あらかじめ動画配信サービス各社のアプリが入っているのですぐに視聴が始められます。
しかし大半は、インターネットに対応していないテレビの方が多いんじゃないでしょうか?
対応していない場合はテレビ背面のHDMI端子に接続する機器が必要になります。
つまりその機器でWi-Fiをキャッチして、テレビで動画配信を視聴できるようにします。
それらはストリーミングデバイスと呼ばれ、アマゾン、グーグル、アップルなどから発売されています。
イメージ的には小さなパソコンみたいなものですね。
我々にはあまり関係ないかも、、、
ストリーミングデバイスは性能面・価格面から、『アマゾンファイヤーTVスティック』と『グーグル・クロームキャスト』が人気あります。
どちらも5,000円前後のお手頃価格で、視聴できる動画配信サービスの種類もほぼいっしょ。
もちろんYoutubeだって見ることができますよ!!
両者の大きな違いは、ファイヤーTVスティックは機器単体でテレビをインターネット化できるもの。
クロームキャストは、スマホなどの映像をテレビ画面にキャスト(映し出す)するもの。
クロームキャストは常にスマホ・タブレット・パソコンを稼働させる必要があります。
手軽にテレビで動画配信を視聴したい我々にとっては面倒くさいですよね。
クロームキャストはスマホなどのデバイスでテレビを操作するので物理的なリモコンは付属しません。
もちろん、ファイヤーTVスティックにはリモコンが付属します!
使い方は、写真の本体をテレビ裏側のHDMI端子に直接差して使います。
ただし、HDMI端子がある周辺の形状によっては本体をうまく差せない場合があります。
そんな時のためにHDMI延長ケーブルが付属しています。
本体がブラ下がる感じですが本体重量が軽いので問題はありません。
クロームキャストは最初からブラ下げる仕様です。
給電は、本体横にあるUSBケーブル差込口から行います。
Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン付属
価格:4,980円(税込み)
本体サイズ:85.9×30×12.6mm
重量:32g
解像度:フルHD(1080p、60fps)
Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac
入力端子:HDMI
動画配信サービスおすすめ3社
動画配信サービスを視聴できる環境が整ったら、いよいよ次は動画配信サービスの会社選びです。
現在、日本で動画配信サービスを行っている会社は10社以上あります。
2018年の動画配信サービスシェアは以下になります。
シェア争いはまさに群雄割拠ですね。
動画配信サービスは各社、配信される作品のラインナップが違いそこが個性でもあります。
各社制作のオリジナルドラマを見たいから『Amazonプライム・ビデオ』や『Netflix』を選ぶ人。
スポーツ番組を見たいから『DAZN』を選ぶ人。
各社の配信される作品の特徴を理解しつつ複数契約している人等、様々です。
では、我々シニア世代はどのサービスを選べば良いのでしょうか?
最初の条件は
・低料金で、洋画や邦画、ドキュメンタリーをたくさん見みたい。
・奥さんのために韓流・華流ドラマも多い方がよい。
・大画面テレビで見るから画質の良い動画配信サービスがよい。
でしたね。
一般的に、動画配信サービスを選ぶときは以下の項目が重要視されます。
VODを選ぶポイント
配信している作品のクオリティーやジャンルの多さ、作品の配信数。
また、見放題作品と有料レンタル作品の数。
料金
ポイントや特典を含め料金に見合ったサービスが受けられるか。
画質と機能
大画面でも見ることを前提に、配信される作品の画質は良好かどうか。
また、検索機能・早送りと巻き戻し・続きを再生・おすすめ関連動画などの機能が使いやすいか。
動画配信サービスの画質
SD(480p)⇒DVDの画質、スマホ向き
HD(720p)⇒タブレット、パソコン、画面が小さいテレビ向き
フルHD(1080p)⇒Blu-ray の画質、大画面テレビ向き
4K(2160p)⇒配信数は非常に少なく、再生は対応しているテレビのみ可能
無料お試し期間
期間が長いほどその動画配信サービスの特徴がよく分かる。
複数アカウント
ひとつの契約で違う機器を使い何人まで視聴できるか。
支払い方法
クレジットカードが基本だがそれ以外の支払い方法があるか。
キャリア決済があるとスマホのIDとパスワード認証でスマホの料金と合算して支払いができる。
以上のポイントを踏まえ、いろいろな比較サイトでつねにトップ3にランキングしているグラフの上位3社をご紹介します。
dTV (ディーティービー)
dTVはドコモが運営しているサービスですがドコモユーザー以外でも利用できます。
国内では最もユーザーが多い動画配信サービスです。
月額500円(税抜き)という安さで12万本の動画が見られるのが魅力です。
作品数:120,000本(課金ありを含む)
料金: 月額500円(税抜)
無料お試し期間: 31日
画質: SD・HD・4K
複数アカウント: なし
支払い方法:クレジットカード、キャリア決済(docomo)、デビットカード
動画のジャンル
メリット
・docomoユーザーであれば入会の手間がかからない。
デメリット
・課金なし見放題の映画や海外ドラマのラインナップに地味な作品が多く魅力に欠ける。
・大画面テレビで視聴した場合にもう少し精細な画質が欲しい。
・低料金なので仕方ないが基本的にひとりしか見られない。
韓流・華流ドラマは合わせて397本。
ドキュメンタリーは61本でした。
2020/02/17現在
でも、この料金でこの本数は妥当かも。
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。
最新の配信状況は dTV サイトにてご確認ください。
Hulu (フールー)
Huluはアメリカ発祥の動画配信サービスで、日本では2011年にサービスを開始しました。
とくに海外ドラマのラインナップが充実しており、配信されている動画がすべて課金なしの見放題になっています。
作品数:課金なし見放題のみ60,000本
料金: 月額933円(税抜)
無料お試し期間: 14日
画質: SD、HD、フルHD
複数アカウント:なし
支払い方法:クレジットカード、キャリア決済(au,docomo,softbank)、デビットカード
動画のジャンル
メリット
・とくにHuluでしか見られないオリジナルコンテンツがあり、クオリティーの高い作品が揃っている。
・画面操作も良く考えられており非常に使いやすい。
・大画面テレビでも高画質で視聴できる。
デメリット
韓流・華流ドラマは合わせて122本。
ドキュメンタリーは282本でした。
2020/02/17現在
邦画は新旧バランスのよいラインナップですよ。
文芸作品から問題作、寅さんから釣りバカまでいろいろあります。
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。
最新の配信状況は huluサイトにてご確認ください。
U-NEXT (ユーネクスト)
U-NEXTは2007年にサービス開始した老舗の国内動画配信サービスです。
動画配信数は国内最多の170,000本を誇り、それ以外に70冊の雑誌の読み放題の特典があります。
また、毎月1,200円分のポイントが付与され、新作映画などのレンタル料金や映画館のチケット料金などに利用できます。
作品数:課金なし見放題140,000本、課金あり30,000万本
料金: 月額1,990円(税抜き)
無料お試し期間: 31日
画質: フルHD、4K
複数アカウント:最大4人まで
支払い方法:クレジットカード、キャリア決済(au,docomo,softbank)
動画のジャンル
メリット
・有料になる場合が多いが最新作の配信が早い。
・大画面テレビでも画質が非常にきれい。
・契約者以外にも他にアカウントが3つ作ることができる。
・毎月の付与ポイント、雑誌読み放題などの特典が多い。
・アダルト作品も見られる。
デメリット
韓流・華流ドラマは合わせて968本。
ドキュメンタリーは493本でした。
2020/02/17現在
全部見ようとしたら何年もかかります。
料金高めですが、アカウントを増やしてポイントや特典を使えばコスパは悪くないですよ!
※本ページの情報は2020年2月時点のものです。
最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
まとめ(U-NEXTがいちばんのおすすめ!)
dTV 月額500円
Hulu 月額933円
U-NEXT 月額1,990円
dTV 洋画730本 邦画460本
Hulu 洋画370本 邦画1155本
U-NEXT 洋画4,783本 邦画3,366本 ※2020/02/17現在
dTV 韓流・華流397本
Hulu 韓流・華流122本
U-NEXT 韓流・華流968本 ※2020/02/17現在
dTV 61本
Hulu 282本
U-NEXT 493本 ※2020/02/17現在
dTV
Hulu
U-NEXT
ズバリ!シニアにおすすめは?
課金なしの見放題作品だけみても圧倒的な作品数です。
また、我々世代が好きなジャンルが充実しています。
U-NEXTにすれば動画配信サービスのすべてが手に入る感じですね。
唯一の欠点は、月額料金が1,990円(税抜き)とVODの料金相場にしては高いこと。
しかし、複数アカウントや毎月付与される1,200円分のポイント、70冊の雑誌読み放題の特典を考えれば意外とコスパはいいです。
複数アカウント
たとえば、奥さんのアカウントを作れば月額料金が実質半分のイメージになりますね。
それ以外に、お子さんのアカウントも作ればさらに安くなります。
お子さんが遠くで暮らしていても、アカウントのIDとパスワードを教えてあげればU-NEXTを楽しむことができます。
ポイント
・毎月もらえる1,200ポイントで2~3本の新作映画を見ることができます。
・指定の映画館でチケット代金として使用できます。
・「NHKオンデマンドパック」月額990円(税込み)の購入に使えます。
「NHKオンデマンドパック」とはNHKで放送されたドラマ・ドキュメンタリー・情報バラエティなどの番組が定額で見放題になるサービスです。
・雑誌・漫画などの電子書籍の購入に使えます。
我々世代にはこれだけでも価値アリ!!
雑誌読み放題
ジャンルはニュース・週刊誌、ファッション、ビジネス・IT、グルメ・トラベル、エンタメ・趣味、スポーツ・クルマなど約70冊が読み放題になります。
U-NEXTをもっと詳しく
とりあえずはdTV・Hulu・U-NEXT、3社とも無料お試しで体験することをおすすめします。
配信されている作品には好みがありますからね!
実際に使ってみないと良し悪しはわかりません。
無料お試しをするときに支払い方法でクレジットカード情報などを訊かれます。
入力しないと会員登録はできません。
しかし、退会も簡単でしつこくされることもないので心配無用。
注意点としては、無料期間だけはメモを取り忘れないでくださいね。
無料期間内に退会しないとそのまま自動更新されてしまいます。
最後までお読み頂きありがとうございました!!
-
シニアにおすすめの光回線|50代、60代のインターネット環境を快適に!
続きを見る
-
60代におすすめの動画配信サービスはU-NEXT!シニアも楽しめます!
続きを見る